本書に関する注釈と補足


凡例
1.「生成するフラクタル」の注釈及び補足を掲載する。注釈と補足の区別は特にしていない。
2.見出しは本文の該当箇所を示す。注の内容ではない。内容にまとまりがあるものは備考に書いておいた。
3.私自身で思いついたり、他の方の意見を採り入れたりするつもりなので項目は漸次増える予定。
4.徒然に思いつくまま書いたので内容は他愛のないものから重要なものまで様々。内容に重複がある箇所もある。それに映画の展開と無関係なものも含まれているが、映画の背景と見なしてもらいたい。
5.執筆時点では調査が行き届かず推測で書いてしまった点について後に確認出来た箇所がある。訂正を要する場合には上げておいた。
6.参考文献については私が接しているものという限界がある。より有効な文献があるかもしれないが
  浅学の故と言い訳するしかない。
7.内容からいってこの注釈は本書の一部をなしている。許可なく転載等を行うことはご遠慮頂きたい。

8.分量が多い(A4で120枚ほどになる)ので印刷する時は注意して欲しい。
9.参考文献とインターネット・サイトの一覧は別に掲載してある。

カヴァー表

4.カレンダー

9.再び聖司

14.セッション版"Country roads"

19.創作と闘争

24.エンディング〜再び"Country roads"〜

はじめに

5.中学校へ

10.九月五日(月)

15.聖司と雫

20.完成

25.最終章

1.オープニング〜夜景〜

6.聖司との出会い

11.夕子と杉村

16.聖司

21.西老人

あとがき

2.家庭環境

7.汐の帰宅

12.再び地球屋へ

17.悩む雫

22.三つの恋の物語

カヴァー裏

3.貸出カード

8.ムーンと地球屋

13.地球屋にて

18.創作開始

23.結末

本文訂正 

No

章題

ページ

該当箇所

備考

1

カバー表

ジュリア集合

簡単な解説と描画用のソース紹介

2

はじめに

先行書について

先行書二冊の批評

3

一九九五

数字の表記について

4

制作

用語の検討

5

この作品には表面に現れた物語の展開の裏に何かが潜んでいる感じを受けた

 

6

込み入った心理分析、社会論

 

7

現実的に解釈する

 

8

細部にも拘り

 

9

各要素全てが全体の構成の中で同等に扱われているわけではない

 

10

私の判断で適宜取捨を行った

 

11

10

映画評論の中でBGMまで考察に含めた例は知らない

 

12

10

『サウンドトラック』

STとBGMの一覧表

13

10

バロック音楽と楽器の知識

音名表付き

14

10

それでも調性に関わる部分は少し理解し難いかと思うがご容赦願いたい

調性一覧付き

15

10

バッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750) 

バッハの参考書紹介

16

10

『スタジオジブリ絵コンテ全集10、耳をすませば』

 

17

10

各種の資料が収録されている

資料一覧

18

10

プレス・シート

 

19

10

片仮名、平仮名

 

20

10

絵コンテと映画で科白が異なる箇所は特に断らず映画を優先した

科白の異同一覧

21

11

引用は厳密を心がけた

 

22

11

ビデオ、DVD等

 

23

11

カメラワークの用語

用語の補足

24

1.オープニング〜夜景〜

12

『平成狸合戦ぽんぽこ』のラスト・シーンを紹介しよう

 

25

12

『耳をすませば』の冒頭(C1)はこの最後の場面と完全に一致する

 

26

12

この連続性は制作過程にもはっきり現れている。

 

27

12

原作の『耳をすませば』には特定の場所を伺わせるものは何一つ無い

 

28

15

ぽんぽこ』は多摩丘陵の開発を狸たちの立場から徹底的に糾弾し尽くした

 

29

15

宮崎の『おもひでぽろぽろ』批判

引用

30

15

高畑のファンタジー批判

引用

31

15

相当に相手を意識している

 

32

16

カントリー・ロード

 

33

16

"Country roads"と表記し

原題の解釈について及び派生問題

34

16

"Country roads"と表記し

外国語表記関連

35

16

『おもひでぽろぽろ』から引用してみよう

 

36

16

タエ子の言葉に二度使われているが

引用

37

16

この事情は『ぽんぽこ』においても全く変わらない

38

17

制作者は「ふるさと」をどのようなものと考えているのだろう

 

38a

17

"Country roads"の原詩は何を詠っているだろうか

原詩の意訳

39

18

「ふるさと」考

 

40

18

『故郷』

 

41a

19

今は故郷にいない

 

41

19

『故郷の廃家』

 

42

20

啄木の『一握の砂』

 

43

20

「上野駅」

 

44

21

"Country roads"が流れている間のカットを順番に並べてみよう

絵コンテから引用

44a

21

杉の宮駅

映画内の地名について

45

22

西老人

命名について

46

2.家庭環境

23

最初に玄関

 

47

23

月島家の住環境があまり芳しくないこと

 

48

23

続いて居間

PADORについて

49

23

朝子があまり熱心な主婦とは思えない

 

50

23

本棚には本がぎっしりと押し込まれている

 

51

24

両親の名前すら判らない

 

52

24

クレジット

単語説明

53

24

表札やらなにやらを利用して

 

54

25

演出上の理由で無用な情報が盛り込まれていることもあり得る

 

55

25

後の部分は引用しない

靖也の人物紹介

56

25

靖也は多摩史を研究している

 

57

25

母・朝子

朝子の人物紹介

58

26

卒業

 

59

27

四年制大学・二年制大学のどちらに通っているのかは不明

 

60

27

汐が主婦の立場を引き受けてくれた

 

61

28

この連続した場面一つ

 

62

28

朝子は顔を上げようともしない

 

63

29

とうとう返事をしなくなった

 

64

29

ワープロプリンターを朝子と靖也が共有していることがうまく利用されている

二人のやりとり引用

65

29

居間にやってくる(C18)

謎一つ

66

29

「しずくも柏崎へいけばよかったのに…」

柏崎について

67

30

雫の無愛想も気にしないのだ

 

68

30

雫はようやく顔を上げて

 

69

3.貸出カード

32

偶然起きた出来事ではない

 

70

32

カードには単に見知らぬ名前が羅列してあるに過ぎず

 

70a

32

雫は部屋に戻る

 

71

32

原作が「県立図書館」なのでそれに引きずられたのだろう

雫の住所

72

33

『劇場パンフレット』の人物紹介

汐の人物紹介

73

33

「鉱石」

 

74

34

「指輪物語」

解説

75

37

雫の家庭状況はあまり芳しくないが、雫はたとえ夕子でも適度な距離を保っていたいので積極的には話題にしていない

 

76

38

雫には自分の精神世界を共有する仲間が誰一人いない

 

77

38

精神的に孤独を抱えている空想家の自己防衛措置だ

 

78

4.カレンダー

40

私が気が付いたカレンダー

 

79

40

かなり風変わりなカレンダーである

 

80

41

一九九四年九月〜一二月

 

81

42

(一)(二)を同系統とみなすと七月に該当する

 

82

43

九月第一日〜第三日は確実に連続している

 

83

43

この間の連続性が曖昧

 

84

44

よってこの日は二四日(月)と決まる

 

85

44

絵コンテでは二二日(土)になっているがこれではAと矛盾する

 

86

44

マルがしてある一二日(土)はもちろん聖司の帰国予定日

 

87

44

夏時間

 

88

44

往路が一日、復路が二日かかる

 

89

45

第二日と第三日も連続している

 

90

46

貸出期間

貸出カードの内容一覧

91

46

貸出日付が誤記だと認めた方がよい

 

92

46

三冊とも一五日以降に借りたものと考えて良い

 

93

46

いくら雫でも四日で三冊はきついだろう

 

94

46

どちらをとっても第二日が休日の土日にからんでしまう

 

95

47

このカレンダーは八月中に登場する唯一の妥当なカレンダー

 

96

5.中学校へ

49

奥の棚の中央に置いてあるのがそうだろう

 

97

50

雫の科白の()の中は絵コンテによる

 

98

50

胴に"HAVE A NICE DAY"と書かれている

 

99

50

ここは四小節毎に調性が降下していく

 

100

51

塀犬

 

101

51

どなたかうまい図を描いて頂けないだろうか

通学路問題

102

51

軟式野球部と軟式テニス部

 

103

52

"Fairy Tales"

雫と学校図書館

104

53

思春期の女の子にとってソバカスは重大事なのだ

 

105

53

怒りの原因は別のところにありそうだ

 

106

53

時間に余裕を持った行動をとっていない

 

107

54

第一稿全文

第一稿英文訳紹介

108

54

ふるさとへつづく道

 

109

54

BCは原詩のほぼ直訳である

 

110

55

車を気にせずには歩くことも出来ない道

 

111

55

"home to the place I belong"

  

112

55

絵コンテに『車を動かす』指示が何回出てきたか数える気もしないくらいだ

車に関する指示一覧

113

56

夕子が雫にチラッと目線を送るところ

 

114

56

夕子は内心『イマイチ』と感じ


115

56

"Country roads"第二稿

英文訳紹介と補足

116

57

パロディ

用語説明

117

57

歌の旋律はたいした出来ではない


118

6.聖司との出会い

60

杉村の登場


119

62

「らあめん明明」のある通り


120

63

いよいよ雫が初めて聖司と出会う場面になる

聖司の人物紹介と絵コンテの引用

121

64

事前情報によってある一定方向に関心が向くようにし向けられているので注意が必要だ

事前情報関連の補足

122

64

夕子と別れ(C105)


123

64

聖司を映す一連のカットはすべて雫の目線


124

67

本には第一稿も挟んであったはずだ

第一稿の行方追跡

125

68

このように雫の怒りが鎮まるのは本自体より蔵書印の効果のほうが大きいのだ

蔵書印の考察

126

7.汐の帰宅

68

時間の経過を風景で描写し

時間経過の演出について。通学路問題。色指定について。

127

68

「昼めしのあと」


128

69

手に洗濯物と着替えを持って出て来る


129

70

どういうふうにしたのか台所の壁にカメラを置いて雫を映している

カメラの位置について

130

70

テレビの古さ


131

70

ファミコンゲーム類


132

71

月島家のベランダは映される度にファンが付いたり消えたりと目まぐるしい

ベランダのカット一覧

133

71

絵コンテの変更はあちこちにある

絵コンテの変更箇所一覧

134

71

この場面は変更が推測出来る

追加説明

135

72

もっとも家族らしい情景なのにそこには雫がいない


136

73

三人の会話

会話の引用

137

73

極端な夜更かしは難しかったかもしれない


138

74

洗濯はもう一回あるらしい


139

74

図書館に行くついでに父の弁当を頼まれた

新聞記事紹介

140

8.ムーンと地球屋

75

汐が郵便の投函を頼むシーン

絵コンテの引用

141

75

JR

英字使用批判

142

76

観客の心理の裏をさり気なく突いている。

暗示的な演出について

143

79

耳をすませば』で初めて風が吹いた


144

80

洋風木造建築


145

81

木馬


146

81

チェスト

単語解説

147

81

ポジティーフ・オルガン

単語解説

148

81

ガレー式帆船

単語解説

149

81

タペストリー

単語解説

150

81

プサルテリウム

単語解説

151

81

リチェルカーレ

単語解説

152

82

雫の方に目線を向けない

絵コンテ引用

153

83

ついに時計の登場となる。


154

84

フィグーラ(Figura)

単語解説

155

84

「哀しみ」のフィグーラ

単語解説

156

84

『ロ短調ミサ』(BWV232)

歌詞引用あり

157

84

『カンタータ第一二番』

歌詞引用あり

158

9.再び聖司

89

「コンクリートロード」と歌いながら行ってしまう

聖司が歌う歌詞について

159

89

洞穴で宝物をみつけたかんじだったの


160

92

雨雲が出てくるので次のカットの雨に繋げる演出は判る


160a

93

「心が動くと風が吹く」

風のついてのまとめ

161

10.九月五日(月)

96

C58と同じ崖上の通りに出る階段付近で夕子と合流し


162

97

保健室やパソコン室などの特別教室


163

97

校内の休み明け試験と抱き合わせにしているのだろうか


164

98

三年五組は五列で、雫は中央列になる


165

99

夕子の様子を中心に見てみよう


166

100

テストの採点でもしていただろうから最も好都合だ


167

102

渡り廊下にて

『赤毛のアン』との比較

168

103

昼食中の高坂先生と仲良し四人組


169

105

"Country roads"の訳詩第三稿

第三稿英文訳

170

107

絹代が「ここいいな」と言って読み上げる二節は第四稿には存在しない

第三稿第四稿の存在根拠

171

108

具体的な内容を何一つ込めていない


172

109

雫には聖司の記憶が蘇ったはずだ


173

109

この場所は雫にとって三つの重要なものが表された象徴的な場所だったのだ


174

11.夕子と杉村

113

悲嘆にくれる夕子に対して雫は冷静に対処する


174a

114

国語テスト

テストの内容について

175

12.再び地球屋へ

121

日が傾いてきた

時間経過の演出について

175a

121

朝子が帰ってきてなにやら隣のおばさんと立ち話をしている


176

121

久々に電車に乗る

撮影処理解説

177

122

いまや雫にとってただ一つの願いは地球屋に迎えられることだけだ


178

126

旋律は「丘の上」と同じでこれが三度目の登場となる

両曲の比較

179

131

同じ音型を使っている

『もののけ姫』のBGMに関する一考察

180

13.地球屋にて

131

ヴァイオリンの型枠

プレートの内容について

181

131

ヴァイオリン

片仮名表記について

182

131

ニスを乾燥させるため、四丁のヴァイオリンが吊されている

乾燥作業について

183

132

ST9「エンゲルス・ツィマー(天使の部屋)」が始まる


184

132

オルゲルプンクト

用語説明

185

134

少しはいいヤツかと思ったけど、やっぱヤナヤツ


186

135

エンゲルス・ツィマー、天使の部屋っていうんだ

ドイツ語の名詞について

187

136

テーブルの上や正面の棚にやすり、のみ、キャリパー(板の厚みを計る道具)などが見える


188

137

ネック(首)の完成を目指した


189

138

グァルネリ

人物紹介

190

138

バロック・ヴァイオリン

楽器製作者紹介など

191

139

逆に聖司に押し切られてしまった

絵コンテ引用

192

14.セッション版"Country roads"

140

セッション版"Country roads"


193

140

具体的な説明はない

小西賢一紹介

194

141

原画を描いた才田俊治


195

141

楽器の写真が掲載されている

楽器店紹介など

196

141

ヴァイオリン(Violin, Geige)

楽器の表記解説

197

141

ヴィオラ・ダ・ガンバ

絵コンテとの相違について

198

141

大きさはソプラノ・アルト・テノール・バスの四種


199

141

楽器自体も彼の自作かもしれない


200

142

『カンタータ一九八番』

楽曲解説

201

142

弦は最高音のみ単弦で他は二弦

リュートの解説補足

202

142

ここで使用されているのは六コースである

リュートの解説補足

203

143

七孔(左手四孔、右手三孔)

コルネットの解説補足

204

143

画面で見ると右端に当てているのが判るはずだ

コルネットの解説補足

205

143

学校でもよく使われているので知名度は高い

リコーダーの種類など

206

143

テレマン


207

143

『無伴奏ヴァイオリンソナタ第一番 BWV1001』第一楽章の冒頭

アニメのクラシック音楽利用の例

208

144

バッハの無伴奏ヴァイオリン曲

無伴奏ヴァイオリン曲の紹介

209

144

"Sei Solo a Violino senza Basso accompagnato"

日本語訳

210

144

『シャコンヌ』

楽曲解説

211

144

絵コンテ段階でもそのあとにも非常に細かい演出が施されている


212

144

細心の注意を払って見なければならない


213

145

既にリコーダーとコルネットが用意されている


214

147

『即興では絶対に演奏不可能』


215

147

西老人の人物紹介


216

148

この演奏が即興ではない証拠

補足説明

217

148

ト長調の方がはるかに弾きやすいし、よく響く

補足説明

218

148

リコーダーとコルネットの参加


219

148

南がなぜかしっかりリコーダーとコルネットを用意していること


220

149

即興演奏の基本はあくまで独奏


221

149

西老人の発言は漠然としているから参考にならない

追加考察

222

150

この男性四人が事前に"Country roads"の編曲をする条件は十分に整っている


223

151

そこで後半は三老人も参加した大がかりなセッションになったのだ


224

152

最大の難関は雫だ


225

152

訳詩の二番に当たる部分が存在しない


226

153

同じ事を繰り返しても良いのだ


227

154

第三稿に二番はなかったのだろうか


228

154

見たことも聞いたこともない楽器ばかり


229

155

創造する行為がなかった


230

156

「地球屋とその住人」これが雫が獲得した「ふるさと」だったのだ


231

156

"Country roads"第四稿

英文訳紹介

232

157

現実世界をひとまずかっこに入れ、自分の世界を堅く守る


233

157

ここには雫の世界崩壊が端的に表現されているのだ


234

158

改稿の原因となった出来事は九月五日の間に起きたはずだ


235

159

異常なまでに勉強に熱中し、


236

159

たった一晩で完全に立て直しを終えるのは不可能だ


237

161

以下、口げんかが続くが少し省略する

省略部分引用

238

163

聖司に惹かれる意識は生まれていた

239

15.聖司と雫

166

映画では触れていない

雫は作家志望か

240

168

聖司の希望はあながち無謀とは言えない

楽器職人の修業について

241

169

特にドイツは職人(親方がマイスター)の伝統が強固なお国柄だ

ニュルンベルクのマイスタージンガー紹介

242

169

伝統職人の世界が死に瀕している


243

169

現実を回避して期間延長を図っている


244

171

確定的な答えは出せないが試案を二つほど挙げておこう


245

171

イエスの生誕物語

補足解説

246

172

文語訳聖書

日本語訳聖書について

247

172

この曲の旋律はST1「丘の上」の序奏の動機から作られている

追加説明

248

172

オルガンが登場する意味


249

175

これは中間考査に出る

黒板に描いてある問題

250

175

モブシーン

用語解説

251

176

西老人に話すのは放課後に決まっている


252

178

少し言い訳めいた言い方になっただけと解釈しておこう


253

178

雫に何もかも伝えて自分の喜びを分かち合ってもらいたい気持ちで一杯なのだ


254

178

じいちゃんの友達


255

180

五歳、又は一〇歳の時に取得していたとすれば、


256

180

息子を中卒止まりにする


257

183

雫が事態をこんなに深刻に捉えているとは


258

184

雫に風、大いに吹く


259

185

調性はヘ長調に転調する

BACHの音型と楽曲紹介

260

185

調象徴(Tonal allegory)の技法

追加説明

261

185

和声進行が同一

和声変奏の解説

262

16.聖司

186

分析がほとんど聖司にも当てはまる


263

188

こうして貸出カードへの書き込み作業は夏休みの初め頃から集中的に実行された


264

192

自転車をどこに置いていたのかは残念ながら判らない


265

194

『この時計と同じくらい深い感動を雫に与えられる作品を作れる職人になりたい』


266

195

時計は地球屋の中で時を刻み続けていた


267

196

その夜の内に父親が聖司のイタリア行きを承諾した。

三者面談の内容について

268

196

だからこそ聖司は一刻も早く雫にこのことを伝えなければならなかったのだ


269

17.悩む雫

198

夕子と父親のけんかの原因は分かりやすい


270

199

「二ヶ月で帰ってきても卒業したらすぐもどって一〇年位はむこうで修業するんだって」

雫の情報源について

271

203

中間考査にどれほどの価値があろうか


272

204

「勇敢なるスコットランド人」


273

18.創作開始

205

文章の雰囲気からもファンタジーと想像される

文章引用

274

205

もう深夜だ


275

206

雲母片岩

緑柱石の解説

276

207

他書に譲る


277

208

マーラー(Gustav Mahler 1860-1911)を彷彿とさせる

人物紹介

278

208

ラピスラズリ

語源の考察

279

209

図書館への階段を勢いよく駆け下りる雫

科白引用

280

210

ポーランドのヤゲロー朝やドイツ騎士団、又はハンガリーあたり

用語解説

281

211

歯応えがありすぎたようだ


282

211

「牢獄でバイオリンを作る職人」

この本の内容についての考察、解題。ヴァイオリン製作者の解説。

283

213

ST17「カノン」

カノンの解説

284

213

"Himmelskönig, sei willkommen"

楽曲と歌詞の紹介

285

214

八小節単位の五つの部分で出来ており、

一覧表

286

19.創作と闘争

217

「わ、判りません、きいてませんでした」と答える


287

219

貧乏揺すりをする


288

219

中間考査後に保護者面談がある


289

220

話を聞いた瞬間、朝子が虚を衝かれた顔をする


290

221

一〇〇番もおっことしてるじゃない


291

224

自己絶対化


292

226

初めに朝子がいなかったのは偶然


292a

226

汐のいったとおりだよ

科白の異同問題

293

227

実際、汐は一瞬不満そうに何か言おうとする


294

230

第二部が始まってから問題になったこと


295

231

朝子はC878の靖也の言葉でその時のことを思い出したに違いない

詳しい補足

296

233

汐の引っ越しもまた反乱である


297

234

確実に貸出の更新を続けている


298

235

二人はまさに団塊の世代、「七〇年安保」世代なのだ


299

236

東京教育大学


300

236

「あさま山荘」事件


301

237

朝子が学生闘争に加わっていたとしても何ら不思議ではない


302

237

何故第二の学生生活を送る決心をしたか


303

20.完成

239

BGM


304

242

時間の経過は風景で表現される

時間経過の演出

305

245

「追憶」

使用楽器の説明

306

245

「マタイ受難曲」(BWV244)の第四九曲のソプラノのアリア、「愛の御心から」


307

21.西老人

247

当時の就学年齢


308

247

国家総動員法


309

247

留学は六月に終わるから八月頃日本に着いた

西老人の帰国ルートは?

310

248

ここまでの年表を作成する

詳細年表

311

248

西老人が乗っている列車のプレート


312

248

Auschwitz=Oswiecim

アウシュヴィッツについて

313

249

イタリアへ行くのに通過する地点


314

249

男爵の名前だ

名前の表記について。爵位解説

315

250

Sickingenは地名である


316

250

西部戦線、東部戦線


317

250

当時の日本とドイツは同盟国


318

250

ドイツ人女性と付き合うとなれば別だ

ルイーゼの補足

319

250

ヒトラーを総統とするナチス政権


320

250

断種法を実施


321

251

SS


322

251

当時のドイツ人女性と日本人男性の結婚問題を扱った資料に出会っていないので推測に頼る他ない。

「我が闘争」の引用

323

251

西老人がルイーゼをドイツに残した場合、二度と会えなくなる可能性が高いのだ


324

251

サンフランシスコ条約


325

251

行方がつかめなかった


326

251

みすみす人形の為にルイーゼを失った


327

252

心をルイーゼに残したまま、結婚を急いだ理由は不明である


328

252

妻が存命中からとは思えない


329

22.三つの恋の物語

254

胸部の左側

左右の表現について

330

254

『紅の豚』


331

254

西老人には何らかの確信があったのかもしれない


332

256

一階でありながら、同時にそのまま「地下」でもある


333

257

映画の中の地球屋にはいくつもの時計が置かれている


334

258

動いている時計はただの一つもない


335

259

時計と地球屋があらゆる意味で見事な対応を示している


336

259

フラクタル図形のように自己相似的な入れ子型の二重構造を持って存在してい る


337

259

この時計は動いた


338

261

雫の言葉と映像は男爵と「かなしみ」を結びつけていた

映像の視線について

339

262

映画の中で「ルイーゼ」に言及されるのはたった二回だ


340

263

九月六日に時計が姿を消すのは必然なのである


341

263

少々穏当ではない


342

263

男爵を入り口に向けて置いた


343

263

『雫=ルイーゼ』という解答は疑いようがない事実


344

266

物語の世界そのもの


345

267

実数解を求めるために虚数を必要とするときがある


346

23.結末

272

朝靄の中の向原団地近辺

時間経過の演出

347

272

『アレッそのままねちゃった』という仕草


348

274

愛車に乗った近藤氏が特別出演し


349

275

着いていく方は大変だ


350

275

BGMのまとめ

CD紹介

351

275

BGMについて


352

277

ちょっとびっくりする


353

278

ケロリといってのける


354

278

『真夏の夜の夢』


355

278

『シンデレラ』


356

24.エンディング〜再び"Country roads"〜

279

エンディング


357

280

ガンバは遂に登場しない


358

281

これがこの映画の主人公月島雫の限界なのだ

雫の故郷に関する補足

359

282

「街」の風景として書き込んだものは「丘をまく坂の道」ただ一つにすぎない


360

282

カントリー・ロード

第四稿の内容について

361

25.最終章

283

最終章


362

285

どこにも存在しない仮想空間の構築物


363

286

実際の町並みは無個性的でそれこそどこにでもある日本の新興住宅地に過ぎない

宮崎の文章引用

364

286

アニメーションの描く現実的な風景が実際よりも美しいものになることは高畑も認めている

高畑の文章引用

365

287

「60年代頃の東映動画が日本アニメーションにもたらしたもの」

引用文についての補足説明

366

288

これは私が抽出した『雫=ルイーゼ』の如きものではない。


367

289

分析が甘くなってしまう


368

290

基本的人権に抵触するような虚構はあまり穏当ではない

貸出カード問題についての引用と補足

369

290

他のジブリ作品に見られる『虚構の明白さ』


370

290

虚構の扱いも虚構の性質も完全に異質なものである

虚構に関する考察

371

290

制作者が虚構に関して無自覚な場合


372

290

故意犯


373

291

私は制作者の誠実さを信じているのでこのケースは除外したい。


374

291

二重の仕掛けを施した

虚構と原作の関連

375

292

発表当時の批評もほぼこの線に沿ってなされている


376

292

制作者は虚構について何ら気を遣う必要がない。


377

293

『おもひでぽろぽろ』が最も近い


378

294

もう一つ大きなメタレベルの物語に組み込む


379

297

雫には西老人の半生を知り得ない


380

298

二人の内のどちらかが小作者の場合、お互いが必ず存在する


381

299

それ以外は何らかの形で知ることが出来る


382

299

中学生がPHSを持っていない

中学校情報の補足

383

300

西老人は雫に工房から届いた手紙すら見せていない


384

300

およそあり得ない事態が現にある


385

301

映画『耳をすませば』の小作者は西老人である


386

302

一旦西老人の視点で構成され、その上で雫の視点に置き換えられている


387

302

この場面を構成出来るのは大作者を除いては西老人以外いないのだ


388

302

西老人が特権的な立場にあることが伺われる


389

303

地球屋の二階の調度品はルイーゼの趣味を反映している


390

304

西老人が地球屋のバルコニーから風景を眺めるカット


391

305

雫に再び出番が回ってきたのは九月五日だった。

西老人が知りうる情報

392

305

雫と聖司は孤独な中で努力と苦労をしなければならない


393

306

西老人とルイーゼが果たせなかった夢を実現させること


394

306

この重要な四つの場面全てに西老人が立ち会っている


395

307

自分の青春に痛恨の悔いを残すおじさん達の、若い人々への一種の挑発


396

307

当人達の名前がない


397

307

『劇場パンフレット』の作成に西老人は関与した形跡がない


398

309

『劇場パンフレット』ではとうとう本体から排除されてしまったのだ


399

309

欧文タイトルが公表されたもの


400

309

英文タイトルは大作者のものではない


401

311

アッシジ(Assisi)、ウルビーノ(Urbino)などを想定しているのだろう


402

311

ドイツによく見られる都市景観


403

311

ヴュルツブルク(Würzburg)がその代表的な都市である

第四稿の追加考察

404

311

ザルツブルク(Salzburg)


405

あとがき

316

「源氏物語」や「古事記」の研究書で学んだ方法を応用した


406

316

「テキスト」として捉えれば同じことである

テキストについて

407

316

議論の妥当性


408

316

『耳をすませば』はスタジオジブリの作品群の中では比較的論ぜられることが少ない


409

317

作品全体を整合性をもって解釈しうる


410

317

本論は私が探偵役を受け持った解決編


411

カヴァー裏

ヴュルツブルク


412

本文訂正


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